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答えは見つからないけれど

題名に惹かれ新書「江戸の終活」を購入しました。

子孫に言い残した遺言状をもとに、江戸時代の市井に生きる人々が、

何を感じ、何を大切にしていたか、当時の歴史を振り返る構成になっています。

小説やエッセイと違い、サクサクとは読み進めてないのですが、

じっくり読ませていただき、私のリフレクションに生かせればと思います。

実はこの本の冒頭部、著者の言葉に、なるほどと感心いたしました。

「何のために生まれて 何をして生きるのか」

「わからないまま終わる そんなのはいやだ!」

さて、だれのことばでしょうか?

実は、アンパンマンの主題歌です。

この問いかけで、前書きが始まっていました。

 

皆さん、この問いかけに答えられますか?

私自身考え込んでしまい、読み始めてからずっと心に引っかかっております。

いまだ答えは見えてきません。

だからわからないまま終わってはいけないわけです。

しかし、この世ではわからないのかもしれません。

また、むしろそのほうがいいのかもしれません。

 

このために生きてきたのだってわかり、そのミッションが完了したとき

人生は終わってしまうのではないでしょうか。

生きるためには、この答えを求め続けていく、それが私の今の答えです。

 

さて、話は変わって、時事ネタで恐縮なのですが、

昨日テレビで、スウェーデンの高校生グレタさんのことが放送されていました。

SNSのコメント欄で、彼女について揶揄する言葉があり、悲しくなりました。

だれか黒幕がいるとか、操られているとか、子どもは勉強をしとけとか・・・

最近こういうコメントをする人たち、多いです。

素直に共感してあげられない狭い了見なんでしょうね。

数年前、安保法制改定の際にも見うけられたのですが、

中心となった学生を揶揄する内容が流れてきました。

また、前文科大臣が、高校生の政治的発言はだめといったコメントをしていました。

これからの未来を担う彼らには、意見を言う権利があります。

かれらの未来がかかっているからです。

現に地球の破壊を続けている私たちの未来ではありません。

はっきりと意見を述べることのできる若者たちこそ、今必要です。

 

人生の終盤にいる私は、おそらく福島原発の行く末を見ることはないでしょう。

このことだけでも、未来を担う子どもたちに申し訳ないことです。

だから子どもたちは怒っていいのですよ。