願わくは 花の下にて 春死なん
その如月の望月のころ
(西行)
西行は平安末期から鎌倉にかけての歌人ですが、
もともとは武士で、その後出家し、旅をながら歌を残しています。
南河内地方にある弘川寺にお墓がありますよ。
2月は和名を如月と呼ばれています。
春の季語でもあるのですが、今と違い、3月ごろが如月の月にあたります。
望月は満月。
桜をこよなく愛したといわれる西行ですが、
旧暦の2月(3月)ですので、桜は咲いていたのでしょうか。
確かに弘川寺は桜の名所となっています。
まだまだ桜の季節には遠い現代ですが、
明日は節分、4日は立春。
季語においては、春立ちぬですが、これから本格的な冬です。
大雪の地方もあるようで、
やっと冬らしい様相を呈してきました。
ウイルス等が世間を騒がせていますが、
風邪やインフルエンザの季節ですので、
手洗い、うがいに心がけ、体調管理に努め、
やがて来る花の季節を待ちましょう。