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そもそも愚の骨頂ともいえる都構想です

同じマンションに住む知人から声を掛けられ、

住民投票の勉強会を明日実施することになった。

反対、賛成を問わず、いったいどういうことを問われているのか、

素朴な質問に答えるため一緒に勉強しましょうという集まりです。

私自身の答えは決まっていて、

内容に問わず反対です。

このような大事な決断をする根拠が見当たらない以上、

賛成するわけにはいかないですから。

都構想なるものの論争もすでに10年に及んでいる。

この間、都構想に向けての準備ともいえる、

市独自の事業がどれだけ廃止されていったか・・・

本来、現状を受け入れ、より市民の暮らしを守る工夫をしていくのが、

行政の立場、いわゆる公務員の姿ではないのだろうか。

つぶすことは一番安易な選択であり、

後の祭りといわれる事例も生んできた。

このコロナ禍にあって、あの時つぶさなければよかったのに、

今こそ必要なのにという、事業もあった。

平時の事ばかりではなく、もしもの場合の想定をして、

都市計画を考えていく必要があるのは当たり前のことなのです。

それが都構想にはない。

ただ二重行政は悪、公務員は悪、無駄をなくすという言葉に惑わされてはいけない。

無駄も有事には必要な場合もある。

だからこそ、政令市をなくすという判断を間違えてはいけない。

とはいえ、未来なんてわからない。

だれがこのコロナ来襲を予想できたでしょうか。

同様に、災害も予想はできない。

2025年までに、南海トラフ級の地震が来たらどうするのか。

そんなことを考えたら恐ろしくて、政令市の廃止なんてできないはずです。

今を強化し、だれも困らないようにするため知力をつくすべき時代が来ているのです。

ウイルスの変異も、気象の変動や、過度の開発により促進され、

5年ごとに感染症が流行する予想される知見もみられる。

日本列島自体、地震の活動期にあたっている。

そんな最悪な予想下、即時に対応できる政令市を手放す選択は考えられない。

平時がずっと続く保証がない今の時代、

すべきことはなにかを考えるべきです。

選択は一つ。

問うこと自体愚の骨頂なのです。