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明日大阪市の運命の輪が回り始める

今日は台風一過?いいお天気になりそうで、

秋の行楽にはもってこいの日曜日のようです。

でも、ちょっと待ってくださいね。

人気行楽地は楽しさと怖さが表裏一体ですよ。

密密の危険もあり、感染リスクもあるということ。

安全優先を考えたお出かけを考えれば、場所選びも慎重に。

 

さて、明日いよいよ大阪市廃止・特別区設置のための住民投票が告示されます。

そして13日から期日前投票、不在者投票も開始の予定です。

こちらも蜜蜜を避けるため、事前投票は必至です。

各区役所での投票になると思いますが、

区役所は不特定多数の集まる場所でもあるので、

必ずマスクを着用し、ブース壁面など触らないようにしましょう。

できれば鉛筆持参する方がいいかもしれませんね。

それとも、使い捨て手袋をして投票するのもいいかも。

投票後は手洗いしましょうね。

・・・なんて、大袈裟ですが、ナンセンスの極みである今回の住民投票ですので、

嫌味をこめてこれぐらいの装備をして臨むのもありです。

 

都構想いわく大阪市廃止・特別区設置のための住民投票を今すべきことかというと、

その必然性はきわめて疑問を持たざるを得ないわけで、

そもそも、数年前否決され、5年たってまたまた登場の焼き直し投票なのです。

いい方に焼き直されバージョンアップしているのならまだしも、

バージョンダウンしている提案なので、その意図さえ疑わざるを得ません。

すでのこの提案の旬はすぎているのです。

コロナ後の社会の構築が優先されるべきこれからの課題です。

その大事な時期に、万が一可決されれば都構想なるものの処理にかまけなければならないなんて、

本当に不幸な市民となる可能性が大です。

 

いったいこの都構想とはなんなのか、実はよくわからないのです。

誰にとっていいことなのかさっぱりわからない。

少なくとも市民の利にはならないことはわかっています。

でも、なにか得するものがあるから、この愚策を進めているのでしょうね。

 

実際5年前と今では社会の状況も変わってしまっています。

特に今年に入って、みな余裕がなくなっているときに、

こんな制度論を戦わす時間さえもったいないといえるのです。

インバウンド頼みの経済成長がなければ、

大阪市解体後の特別市の財政は成り立たなくなってしまいます。

そうなると必要な財源をひねり出すため、市民サービスを削らざるをえなくなってしまいます。

さて、どのあたりから削るかです。

そりゃ高齢者施策ですよね。

あの人たちは高齢者が邪魔なんですから。

しかしそうはいかない。

2025年高齢化率はピークを迎え、大阪市も同様です。

その覚悟も必要な2025年、いろいろ詰め込んでいる2025年が本当に怖いです。

また、今後社会が再び上向きになるために財源は使うべきで、

都構想へ何千億も投資すべきではないのです。

そのお金は、できるだけ内政につかうべきで、

中小企業が成り立つ支援、貧困世帯への援助、

保育所や高齢者施設への支援や人材確保など、課題は山積みです。

定常社会に向けかじをきることも必要なのではないでしょうか。

そういったことに注力すべきです。

コロナを制圧できたとしても、

次のウイルスや細菌によるパンデミックの可能性が否定できない現代社会です。

災害もどんどん多様化してきており、

いつ大阪に降りかかってくるかわからないのです。

その時に備えることも大事です。

人がどんどん孤立化してくる社会も問題です。

いついかなる時も頼りになる行政をめざすためにも、

体力の温存を心がけなければだめです。

それを脆弱な特別区で担うなど、愚の骨頂なのです。

市として権限を強化していくか、権限無き特別区を選ぶか、

そういう問いかけなのです、この住民投票は!