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失敗の本質、コロナ対策

よく危機的状況で聞かれる『失敗の本質』

大東亜戦争はなぜうまくいかなかったのかという分析の本ですが、

確かに危機管理には弱い日本という国かもしれない。

ダメ!という言葉が届きにくい日本の組織体質により、

どんどん状況が悪くなり、泥沼に陥ってしまう。

悪手でも思い切った手が出ないため、後手後手に陥ってしまう。

大丈夫だろうという都合の良い思い込みである正常バイアスが働く。

平常時に最悪の非常時の対応を想定せず、

効率化を目指し、非常時のリソースを削り続けた結果、

最悪の非常時を招いてしまっている。

そして耳に心地よい言葉以外は、聞こえなくなってしまう為政者たち。

前回の偶然の成功に縛られ、反省することを怠ってしまっている。

前に成功したからといって、今回うまくいくとは限らないとは思わないらしい。

そして何よりも逐次投入の対策により、かえって効果を相殺してしまう。

等々

今このコロナ禍にあって、『失敗の本質』になぞらえて、

コロナ対策が失敗に終わるのではないかと不安に駆られる人も多い。

確かに失敗といえるかもしれない対策の後手に、

かえって私たちの生活が脅かせる状況も垣間見えてきている。

今の緊急事態宣言により少しは下がる可能性もないとは言えないが、

下がりきらず、また上がるを繰り返す可能性もある。

もうちょっと早ければ・・・そう思うが覆水盆に返らずです。

春までこの状態が続くと想定するべきだろう。

社会を止めることは怖くてできない以上、

私たちの行動変容にかかっているらしいが、

そうはいかないだろう。

今の生活で罹患しなかったから大丈夫だろうと線引きをしてしまった人を、

家に閉じ込めるのは難しいでしょうね。

気の毒なのは、その時々に悪者にされた業種の人たちです。

本当の悪者は誰?そう問い直さなければ、

この危機を乗り越えるのは困難かもしれないですね。