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弔いにもSDGsを

緊急事態宣言の一部解除を受け、大阪を含む関西圏は解除となった。

時短営業は少し緩和されたわけだが、

『解除』という文言がだされたことにより、人の出が増えたと実感。

いつものように仕事帰りにデパートに寄ったのだが、

あきらかに人が多くなったと感じられる。

食堂あたりは列をなすようになっていた。

私たちも、少しずつ以前に近い活動をする方向へ舵をきっている。

専門者会議の座長さんは、感染の波はまだ数年続くと言っておられた。

おそらく、上がったり下がったりを繰り返すのだろう。

そのたびに自粛を繰り返し、活動を開けたり閉めたりはもう無理だと思う。

それでは神経がみな参ってしまうような気がする。

やはり、どうすれば日常生活を送りながら、

普段の生活を営めるのかを個々考えていかないといけないだろう。

とはいえ、生活の一部に感染対策を取り入れることしかできないが。

マスクの着用は、すっかり体の一部、衣服を着ることと同化している。

手洗いもしっかりできるようになった。

あとはマスクなしでは話さないことを心がけるようにしたい。

このあたりを心がけることが個々にできる範囲だと思う。

あまり気にしすぎては外に出れなくなってしまうし、

かえって体調を崩しかねないですからね。

これは個人のできること。

 

では人の集まる場をしきる業者は何をすべきか。

やはり有効な感染対策をしていただきたい。

これはとても大事で、利用者、参加者が安全にそして安心してもらうことを

一義として考えてほしいものです。

 

先日、知人の通夜に参るため葬儀会館に足を運んだのだが、

一般葬であったので、かなりたくさんの参列者があり、

密な状態で待たざるを得なかった。

しかし、その会館の対応はというと、

セレモニーを滞りなく行うことに注視し、感染対策としての導線ができていなかった。

待ちながら、ちょっと恐怖さえ覚えた。

これは、葬儀業者としてはダメな対応ではないか。

詳しくは、また別の機会に感染対策の実践例として述べたいが、

遺族に対しても、もしここでクラスターなど発生すれば申し訳ないこととなり、

業者も知らん顔をできないでしょう。

これは、すべて業者の責任です。

参列者が安全にそして安心して故人を悼む場を作る、

いま葬祭業者に課された課題です。

セレモニーではなく、人に寄り添うことを優先して考えれば、

今後どのような葬儀、弔いの形が求められているのか導かれるのではないでしょうか。

ここで変わらなければ、弔いの形がゆがめられるそんな気がした参列でした。

 

さて、そろそろ私たちも何らかの提案を考えていく時期がきている。

次代に伝える弔いとは?

まさにSDGSは弔いにも取り入れて考えていきましょう。

何が必要、何が不必要を考えることから、見えてくるはず。